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日本の常識・海外の常識:コラム WRITERs'VIEW .002


日本と同じ感覚で、海外の街を歩いていることはありませんか。

実は、日本で当たり前のことが海外では常識ではなかったり、変に思われてしまうことがあります。逆に、海外では当たり前のことが、日本では見落とされがちという場合もあります。

視点を変えてみると、いつもの旅が少し違ってみえてくることがあります。スマートに旅行をするために、今回は「日本の常識・海外の常識」について書いてみたいと思います。

日本の常識・海外の非常識 イメージ

日本の常識・海外の常識

今回は、数々ある中から普段旅行をしているときに気になっているものをいくつかピックアップしてみました。

 

  • 「観光客っぽさ」からの卒業
  • 「マスク」国際線の飛行機では要注意
  • 「スリ集団」の可能性!道を聞かれたら…
  • 「お辞儀」がダメ?海外では堂々と
  • 「優先席のルール」席を譲らない日本人

 

日本人で当たり前のことが、海外でやってしまうとタブーだったり、危なかったり、変な目で見られたりすることがあります。

ではさっそくみていきましょう。  

 

「観光客っぽさ」からの卒業

これは、海外に住んでから気がついたことですが、日本人はいかにも観光客!ということが多いです。決して悪いことではありませんが、逆に目立ってしまって犯罪に巻き込まれたり、標的になったりするので、できる限り旅慣れているように見せたほうがリスク回避できて、スマートな旅行客に見えるので一石二鳥です。

 

荷物が多すぎる

最初にとてもきになるのが、荷物です。日本では大きなバッグを持って歩くことが多い気がしますが、海外に行ったら荷物は少なめが基本です。空港からホテルの移動以外は、小さなバッグ1つ、もしくは財布(小銭入れ、カード)とスマホだけでもいいくらいです。これだけで、観光客っぽさが一気になくなります。

 

服装がその土地のスタイルと合っていない

次は、服装です。大きな都市に行く場合や日本人がたくさんいるハワイや東アジア諸国だったら普段どおりの格好で問題ありません。でも南米ではかなり目立ってしまいます。せっかくの旅行だからと日本のおしゃれをしていくと現地のスタイルと全く違うことがあるので、注意しましょう。自分を俯瞰的に見るのは難しいので、気づきにくいのですが…。

シティ観光ではない場合は、スポーティーなスタイルか、シンプルなものを選ぶと悪目立ちせずに済みます。

 

スマホを出しすぎる

最後に注意していただきたいのがスマホです。日本では電車のなかではほとんどの人がスマホを見ていますし、歩きながらスマホをいじっている光景も見ない日はないくらいです。観光の間も、地図を見たり、レストラン情報を調べたり、インスタなどSNSを見たりしたい気持ちはわかりますが、周りの様子を見てからにしましょう。周りが出していない場合は避けたほうがいいと思ってください。これは防犯リスクを回避する目的が大きいのですが、そうでなくても観光客っぽく見えてしまいます。

 

もちろん、日本の安全さが世界に広まったらいいのですが、残念ながら日本ほど海外は安全ではないので、外に出たら外に合わせたほうがスマートですし、身のためだと思います。

 

「マスク」国際線の飛行機では要注意

日本では、風邪予防、花粉症などで使用する使い捨てマスク。ノーメイクのときのすっぴん隠しなど、風邪以外での使用もみられるほど、日本では普及しています。しかも、旅行ブログなどで「持って行ったほうがいいもの」などに必ず入ってくるのが、マスクですよね。

しかし、東アジア以外の海外の国ではマスクの習慣はなく、「マスクをするのは、重い感染症を持っている病気の人」というイメージなので、基本的に、マスクをしたまま外に出るなんてことありえません。

飛行機で風邪予防、乾燥予防などの目的でマスクをつけることがあるかと思いますが、もし隣に座っている方が日本・韓国・中国・台湾以外の方だったら気をつけてください。「どうしたの?大丈夫?」と心配されるくらいだったらいいのですが、「変な病気をうつされたらどうしよう」と相手を不安にさせたり、不快な思いをさせてお互い過ごしにくい気まずい空気になったりします。

決してこちらが悪いわけではありませんが、これが文化の違いです。自分たちの価値観だけ押し付けてもうまくいかないので、どうしてもマスクを使いたい場合は、上からブランケットをかけたり、目立ちにくい配慮をするといいと思います。海外でスマートに立ち振る舞うためのネタのひとつとして覚えていてください。

これは、絶対やってはいけないということではありませんが、あらぬ誤解を生まないポイントです。

 

「スリ集団」の可能性!道を聞かれたら…

これは悲しいことですが、「道を聞かれて財布を盗られる」という話は実際のところ多いです。

まず、考えてみてください。もしあなたが本当に道に迷ったらまず誰に尋ねますか?いかにも観光をしていそうな人に道を尋ねるなんて、ありえません。観光をしている人か、現地の人かなんて、見た目、行動、しぐさでだいたい分かります。本当に迷ったら、KIOSKなどお店の店員さんなど現地の方や観光案内所で聞くのが普通です。

それなのに、わざわざ観光客に道を聞いてくるというのはスリの常套手段です。しかも、グループでやっている可能性が高いです。

手順はこうです。

  1. 2人組くらいで声をかけてくる
  2. 大きなマップを広げて、集中させる
  3. バッグのあたりを隠す
  4. マップで位置を教えてあげるときにカバンから手を離す
  5. 話を盛り上げて気を逸らしておく
  6. もうひとり(もしくは第三者)がカバンからさりげなく財布を盗む
  7. なんとなく話を終えて別れる
  8. 後で財布がないことに気づく

 

特に、ヨーロッパは要注意です。スリがとても多いです。写真撮影を頼まれた隙に、というケースもあります。

「最初から人を疑うなんて」と思うかもしれませんが、財布を盗られたら泣き寝入りするのはあなたです。日本人は優しいから道を教えてくれるというところにつけ込まれがちです。日本ではスリがないので、警戒心がゆるいのも狙われやすい理由のひとつです。いつも狙われていることをお忘れなく。(防犯については、また別記事で書こうと思います。)

 

でも、日本で道を聞かれたら、教えてあげてください。これが、日本の常識ですから。

 

「お辞儀」がダメ?海外では堂々と

日本では、丁寧さ・礼儀を表すものとしてお辞儀するのは一般的です。

しかし、海外ではお辞儀の習慣は一般的ではなく、頭を下げるという行為をすると、時として相手から見下されてしまうこともあります。お礼を言いたいときは、にこやかにお礼を言うだけで伝わります。何度もペコペコしていると情けなく見えますし、見栄えがよくないようです。海外では、できるだけ堂々としているほうがスマートに見え、好まれます。

日本人にとってお辞儀は習慣なので、気づかないうちにやってしまうこともありますが。

 

「優先席のルール」席を譲らない日本人

海外で見習うべきだと思うのは、それは席を譲る習慣です。もちろん、日本でも席を譲ることはいいことだと認識されていますが、正直このマナーに関しては海外のほうが進んでいると思います。お年寄りが乗ってきたときにはスマートに席を譲るシーンに何度も遭遇したことがあります。

恥ずかしいことですが、日本では「優先席」と書いてあっても堂々と座っていて、お年寄りの方が乗ってきても譲らないなんてこともありますよね。

海外では、優先席は基本的に座らないのが原則です。ちなみに、ヨーロッパだけではありません。ブラジルやアルゼンチンなど南米でも当然優先席は空けておきます。

海外では、優先席でなくても席を譲るのが当たり前という認識が強い気がします。日本にいるときは、正直譲るタイミングを逃してしまったり、声をかけて逆に嫌な思いをさせることを心配したりして、譲れなかった経験がありますが、海外では気にせず譲るのがスマートです。

 

自分の価値観と違うものを見つける

いかがでしたか。日本で常識なことが、海外では驚かれることがあります。なかには、日本が間違っているわけでも、他の国がおかしいわけでもないものもあります。

なんでわざわざ非常識なことをしなきゃいけないんだと思う方もいるかもしれませんが、その土地にはその土地のスタイルがあります。「郷に入っては郷に従え」という言葉があるように、自分の価値観と違う場合はその土地にあせわせてみるのも、旅のおもしろさです。

全部をすぐにやる必要はありません。こんなこともあるんだなという程度に読んでいただけたら嬉しいです。日本の常識を、海外の視点を変えてみるのも、海外でしかできないことのひとつだと思います。

 

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