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海外旅行「Uber」のトラブル、便利だけど危険なケースも!


配車サービス「Uber(ウーバー)」。スマートフォン1つですぐに車を呼べて、タクシーよりも割安、事前に料金もわかるうえに、クレジットカード決済でぼったくられる心配もなし!ということで、海外旅行で使う方も多いと思います。

本当に便利なので、タクシーよりいいかも!と思うことも多々ありますが、国によってはトラブルに巻き込まれることもあります。

「海外のUber」にまつわるトラブル、便利だけど危険なケースも

 

これまでUber(ウーバー)を使ってみて、遭遇したトラブルを含めて海外旅行でのUber利用の注意点を国別に書いていこうと思います。

世界中で、いつでも、配車サービス「Uber」

配車サービス「Uber」は、アプリひとつで、車を手配できます。出発地と目的地を設定するだけで、近くにいるUberドライバーが来てくれます。Uberドライバーは、あらかじめ設定されたルートをナビ通りに走行するので、伝え間違いの心配もありません。

支払いは、登録したクレジットカードで決済されるので、手持ちの現金がなくても大丈夫です。しかも、乗る前に料金もわかるので、安心!観光客を狙った、ぼったくり被害にもあわずに済みます。

 

海外で実際に遭遇した、Uberのトラブル事例

とても便利なUberですが、海外ではタクシー業界との衝突やトラブルが度々起きています。今回はあえて、これまでに遭遇したトラブルについて書いていこうと思います。

トルコ

イスタンブールではUberドライバーとタクシー運転手の間でのトラブルが絶えず、タクシーがUberの車にぶつかっていったり、Uberの車をパンクさせたりと、危険なケースも多々あり、度々ニュースにもなっています。Uberは使わないほうが安全です。

youtu.be

*全編トルコ語です。

また、トルコでは大統領がUberに対する制裁も公言し、実際にドライバーだけでなく乗客(Uber利用者)にも罰金を課すなど、問題は深刻化しています。

www.cnnturk.com

*トルコ語です。UberとScottyという配車アプリサービスの利用者(ドライバーと乗客に対する罰金徴収の様子。イスタンブール) 

ちなみに、タクシーもぼったくりや運転が荒い人もいるので、メトロなどの公共交通機関がおすすめです。

ブラジル

ブラジルに住んでいたときには、頻繁にUberを利用していました。実際、タクシー運転手よりもUberのほうがナビがあるので正確で、安くて、早いということが多々ありました。

ただし、空港エリアは規制がひかれているので、Uberを呼ぶことができませんでした。(空港によっては、空港ターミナルを現在地に指定してUberを呼ぶと、「空港ターミナル付近には長時間停車できない」という電話が来る場合があります。ポルトガル語なので、ご注意を。また、スムーズにUberの車と会えないと、キャンセルされることもあります。)

また、タクシー乗り場付近でUberを呼ぶのはNGです。Uberドライバーもトラブルになるようなことは避けたがります。

 

また一部のエリアでは、タクシー運転手がアプリ上でUberドライバーになりすまし、配車を受けて、いつまで経っても車が来ないように妨害行為をしているケースもありました。

タクシー運転手によるUber妨害行為

  1. 乗客(Uber利用者)が配車依頼
  2. Uberドライバーになりすましたタクシー運転手が依頼を横取り
  3. タクシー運転手はそのまま依頼を放置
  4. 乗客(Uber利用者)はいくら待ってもUberが来ないので待ちぼうけ
  5. 乗客(Uber利用者)は、仕方なくタクシー乗り場でタクシーを拾う

*この妨害行為の厄介なところは、

  • タクシー運転手もUberドライバーとして登録できてしまうこと
  • 妨害行為をしているかどうかユーザーにはわからないこと
  • 妨害行為をしているタクシー運転手のUberアカウントは常に評価5の状態であること(誰も乗せない限り評価は高評価のまま)

というように、Uberの仕組みをうまく利用して、バレずにUberの評価を下げていくというタクシー運転手の妨害行為でした。

 

3分経っても配車予定の車の位置が動かなかったり、車が来ない場合にはキャンセルも検討しましょう。(交通渋滞ということもあります。状況に応じて判断してください。)

ブラジルは他の国とは少し状況が違っていた印象です。

アルゼンチン

ブエノスアイレスでもUberを使うことはできましたが、Uberドライバーに聞いたところ、Uberだとバレないようにしてほしいと言っていました。こちらもタクシー運転手とのトラブルが絶えないようです。

配車の車が来たら、目立たないように素早く助手席へ乗ってほしいと言われたこともあります。(知り合いように振舞ってほしいと言っていました。そんなに肩身が狭いのかと思いました。) 

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 *全編スペイン語です。タクシー組合によるUber反対運動、政府によるUberへの制裁。

ウクライナ

外務省の海外安全情報にて、Uber使用に関する注意喚起が出ています。こういった注意情報がある場合は、いくら安くても他の移動手段をとったほうが懸命です。

海外安全ホームページ: 安全対策基礎データ

 

「海外のUber」にまつわるトラブル、理解したうえで利用を

日本のように、タクシー業界と「Uber」の連携が進められている国もありますが、実質無法地帯の国もあり、各国状況は異なります。

世界どこでもUberがあるから大丈夫!と思い込むのは危険です。現地に着いてから移動手段がなく「どうしよう…」となってしまったり、トラブルに巻き込まれてしまう可能性もあります。特に、海外安全ホームページなどで注意喚起されている場合は避けたほうがいいと思います。

タクシーの半額以下で利用できる配車サービス、事前に値段がわかるので安心支払い、クレジットカードで現地通貨不要、ルートもUberのナビシステムで安心・確実など、いいところもたくさんある「Uber」ですが、世界どこでも大丈夫!と信じきる前に旅行先の国のUber事情について調べてから利用しましょう。

もちろん、Uberを安全に使える国もあります。

外務省 海外安全ホームページなどを参考に、ぜひ旅行前に情報収集したうえで利用することをおすすめします。  

www.anzen.mofa.go.jp